|
・ラジエター回りのウォーターホースやヒーター回りのウォーターホースはまだ使えそうな状況でしたが一部油が付いて膨潤している物があるなど早めの手当が必要と考え取替をしました。
・取り外しにはこの写真のような工具(ホースリムーバー)が非常に便利です、長年の使用により相手側に錆び付いていますので簡単には外れてくれません。
・今回のように取り替える場合はカッターナイフで切り込みを入れてやると簡単に外れます。
|
|
・取替そのものは難しくはありません、古いホースを外し新しいものと交換すればお終いです。
・まずクーラントを抜きますが再使用しようとして大きなバケツその他で受けていても結構砂やゴミが入りますのでこの際新しいものを使いましょう。
・Sr3の場合、ドレンコックがありません、それまでのモデルにはエンジンルームより見てラジエターの右下に付いていたのですが何故かありません。
・シリンダーブロックにもありましたがこれも何故か付いていません。
|
|
・ディーラーさんではヘッダータンクとラジエター出口(エンジンルームより見て左下)を繋いでいるホースを外してクーラントを抜くと仰ってました。
・私も以前クーラントを交換したときもその方法でやりましたが今回も同じ方法でクーラントを抜きました。
・この時に各部を出来るだけ水洗しておきます、今回はヒーター回りのホースも交換したのでヒーターコアー出口側に水道のホースを繋ぎ逆洗をしてやりましたが余りスケール等は出てきませんでした。
|
|
・またウォーターレールのヒーター側からも同じようにしてエンジンブロック内の水洗を行い、出来る限り古いクーラントを洗い流します。
・もう一つビックリしたのはヘッダータンクです、ここの水洗をした時出てくる水が真っ赤でした、それだけ錆が溜まっていたのですね、皆さんも一度お掃除してみて下さい。
・ホースバンドを緩めて先ほどのホースリムーバーでホースをどんどん外して行きます。
|
|
・相手側は錆が出たりして荒れていると思いますのでヤスリやペーパーなどで手入れしておきます。
・取付に当たっては相手側とホースの内側に薄くシリコングリースを塗っておくとスムーズに取付が出来ます。
・そうでなかったらホースの挿入に苦労しますが塗っておくとウソみたいに簡単に入ります。
・塗ったことによる不具合もありません。
・ホースの写真では新しいホースにバンドを付けていますので新旧比較してみて下さい。
|
|
・ものによってはかなり形の変わっているものがあります、ホースの取替が終わったらクーラントの充填です。
・クーラントの色はメーカーの考え方で赤と緑がありますがどちらでも成分の違いはありません、好みで使って下さい。
・クーラントのケースに温度と希釈濃度の表がありますのでこれを参考にしてクーラントの充填量を決めます。
・XJ6−Sr3の場合、ヘッダータンクやヒーターコアーなどの分を含めて約18リッターの容量があります。
|
|
・ただドレンを抜いた場合シリンダーブロック内の水は抜けていませんので規定濃度に調合したクーラントを入れると18リットルは入りません、また入れた分も濃度が薄くなってしまいます。
・私は先に必要量のクーラントをラジエターに入れてしまい、その後水道水を補充しました、こうすると中に残っているドレンの分も加味したことになり希望の濃度になるはずです。
・写真のペットボトルはクーラント充填の秘密兵器!です。
・クーラントと水道水を充填して行くときに系統内のエアーが抜けてきますがその時にラジエターキャップから溢れてしまいます。
・それを防ぐためにペットボトルを一寸加工して応用します。
・まず底の部分を切り取ります、次にキャップに穴を明けキャップ毎ラジエターのところに押し込みます。
・そのままでは隙間から漏れるのでキャップの上からビニールテープをほどほどに巻きシールできるようにします。
|
|
・写真のように取り付けてクーラントを注入し、その後ペットボトルの半分くらいのレベルになるように水道水を入れておきます、一杯入れてはダメです、半分くらいと言うのがこのやり方のミソです。
・エンジンを掛けて系統内のエアー抜きをします、最初は水が入っていますがその内に写真のようにクーラントの色に変わってきます。
・このペットボトルのお陰でエアーが抜けた場合もクーラントが吹きこぼれることなく充填できます。
・完全にエアー抜きが終わったらペットボトルに溜まっているクーラントは灯油のポンプなどで汲み出してお終いです。
・最後にヘッダータンクからオーバーフローしたクーラントを貯めておくタンクが左前輪のタイヤハウスの一番前にありますがこれのクーラントもエアー等で押し出したあと規定濃度の新しいクーラントを入れておきます。
|