(2007年エンジンオーバーホール時ボディー側にフィルターを付け替えましたのでその写真を追加しました)
- 私の車は17年11月に累積走行距離が135,000kmになりました、幸い今のところATのトラブルは発生していませんがATFの汚れは気になります。
- それまでは5,000km毎にATFを約2リッターずつ交換していましたが全量8リッターに対して量が少なくなかなか綺麗なATFにはなりません、そこで先日ATFの全量交換を行いました。
- ATの使用にともない多板クラッチやバンドブレーキなどの摩擦材から摩耗粉が発生しますがこれらはATFに浮遊し系統内をグルグル回って研磨剤となりよりギヤーやメタルなどを削る悪循環を繰り返します。
- ATF内の鉄粉はAT内に付けられている磁石により可成り取り除かれているとは思いますが単にオイルパンに置いてあるだけなので完全とは言えません。
- またアルミや銅成分、クラッチなどの摩擦材などは当然磁石にはつきませんので一旦削れたが最後ATFと共にAT内をグルグル循環し特に鉄粒子が各部を摩耗させて行きます。
- ATFの摩擦特性は一般にATFが酸化劣化すると著しく低下すると言われています、銅粒子が多数浮遊するようになるとATFの酸化を促進させます。
- これらの不純物を単純に濾過するだけであれば燃料フィルターなどを流用しても可能と思われますが濾過性能の問題や万一目詰まりなどを起こした場合が心配で思案しておりました。
- ジャビス社のHPを拝見しますとこれらの浮遊不純物がATFの劣化を促進するとか、浮遊不純物(特に銅粒子)がATFの劣化を促進するとか、鉄粒子を3ミクロン以下まで除去することによりATの寿命を延ばせるともあります。
- ATがトラブルを起こせばそのオーバーホールには大枚の金額が必要になってきますので何時までも元気で故障知らずなATであって欲しいとマグネファイン社のインラインフィルターを付けることにしました。
- このフィルターには磁石とフィルター、リリーフ弁が付いており鉄粉やその他の浮遊不純物を除去できる物でフォード社やクライスラー社で純正採用されてるそうです。
- 今回ATFの全量交換を行いましたのでインラインフィルターの取付には最も良いタイミングです、これでATが長持ちしてくれることでしょう。
- 年式が古くなってくるとATのトラブルが心配ですがATFを良い状態に保ちATを長持ちさせるため皆さんも是非取り付けられることをお奨めします。
- なお、参考までにATFの温度と走行キロ数に関するアメリカでのテストデーターを下欄参考資料に上げておきます、これを見ると10℃の温度上昇で走行可能キロ数はほぼ半減します、油温の上昇はATFの劣化を促進しクラッチがスリップするなど致命的なトラブルに発展しますので注意が必要です。
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- 商品名「マグネファインフィルター」の外観です。
- 取付に当たっては流れ方向を間違わないようにしてください。
- 配管接続部の口径は8ミリ、10ミリ、12ミリの3種類がありますがSr3は8ミリです。
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- 「マグネファインフィルター」を分解したところです。
- 黄色の物が3ミクロンの濾紙フィルターです。
- 右下のリングがマグネットです。
- 左下は万一フィルターが目詰まりしたときに働くバイパス用のリリーフ弁です。
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- エンジントップのオイルパンを下から見たところです。
- フィルターの取付場所はATクーラーラインの戻り配管に直列に繋ぎ込みます。
- 右側のホースがATからクーラーへ行く配管、左がクーラーからATに戻る配管でこのラインに取り付けます。
- 流れ方向がありますので表示をよく見て間違えないようにしてください。
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- 取付は適当なところが見つからずトーションバーに配線バンドで縛り付けています。
- 重量が軽いのでこんな方法でも心配有りません、もう少し余裕が有ればサドルなどで取り付ければしっかりするでしょう。
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- 同じくエンジンルームの上から見たところです。
- 赤丸の部分にフィルターが見えてます、パワステのオイルポンプの真下です。
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