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【ワイヤーホイールの調整】

スポークのシール破断状況1

スポークのシール破断状況2

・ヤフオクでワイヤースポークホイールを入手しました。

・それまでの知識からワイヤーは弛む、極端な場合はワイヤーが破断してホイールがグシャグシャになることがあるとか、びびる話ばかりでした。

・買ったホイールもスポークの張りを見ると色々できついやつも有れば緩いやつもあり、思い切って調整してみましたが、結果は思わぬことにエアー漏れを起こしてしまいました。

・右がシールの切れたところの拡大写真です、物の見事に切れています、チューブを使用すればこんな心配はなく思う存分ニップルを回せるのですが。

・このシール自体はシリコンシーラントで行っていましたので綺麗にはぎ取りスポークの張りを調整したあとシールをやり直すことにしました。

スポーク調整風景1

スポーク調整風景2

・自転車用のニップル回しは持っているのですが車用は持っていないのであちこち探しました、単車屋さんにも行ってみましたが車のスポークは流石に太く合うサイズのものが見つかりませんでした。

・仕方がないので安物のスパナを3丁買って来て銀ロウ付けし、ニップルのサイズに合うように口を削って工具を作りました。

・経験がないことへのトライですが、ホイールの振れを精密に調整するにはダイヤルゲージで振れを見て、スポークの張りは軽く叩いた時の音の高さで判断してと、それなりに考えてトライしてみました。

・で、それなりに調整できるようになったのですが実際に調整をしてみると大きな問題が、実はホイールそのものの精度が良くなかったのですね。

・ダイヤルゲージで測ればミクロンオーダーの数値変化も読みとり出来ますが結果的にどの部分で計測してもホイール自身の凸凹が影響してしまいました。

・アルミホイールのように精度が高ければ問題なかったのでしょうけれど鉄板を円形にプレス加工して溶接でつないであるため所詮無理なようです。

・自転車などの場合はどうしているのか調べてみましたらリムの両サイドと外周方向にゲージをあてて目視でリムとの隙間を観察してニップルの調整をされてます。

・私も最終的にはこの方法を採ることにし、アルミ板をL字型に切ってゲージとし、マグネットベースで固定してリムの振れを調整しました。

・この場合でもリムそのものの凸凹の影響はありますが全体のバランスとしては最大公約数的な調整の仕方が出来ます。

・あと、ニップルを回すときの方向ですが作業をしているとどちらに回せばよいのか判らなくなることがありますが、プロは次のように教えてくれました。

 「し」 の字に 「締めて」「の」 の字に 「戻す」 これを憶えておけば大丈夫です。

ワイヤーホイール全景

・振れの調整には苦労しましたが結局はホイールは1本だけ調整しました。

・苦労が多い割に一筋縄ではいかない難しさがありますので、他のホイールは現状のままとしました。

・自転車の場合などは比較的簡単だろうと思ったのですが同じことのようで、最終的には何処で妥協するかになるそうです。

自作!調整用工具

・また使っている内に必ず変化してくるそうで、競技用の自転車のメンテは大変だそうです。

・左の写真は今回使った簡易なゲージで工具と言えるほどの物ではないのですが、これでも縦と横の振れを見ることが出来ます。

・プロの製品のようにスマートではありませんが原理的には十分実用になりました。

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