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【タイヤの取替】

  • 平成14年の1月に作業を行いましたがホームページへの登録作業が今(6月)になってしまいました。

  • ところがこのメンテを纏めているとき、奇しくも何時も取っている「Old-timer No.64 JUNE 2002」号にチューブタイヤのパンク修理の方法が載っていました、旧車ファンには必須のメンテ項目なんですが偶然にも同じ時期になり何か嬉しいような。

  • 最近はアルミホイール全盛で乗用車にテッチンホイールを使用しているユーザーが少なくなり、またタイヤもほとんどの車がチューブレスなのでチューブのパンク修理など自分ですることはまず無くなっています。

  • ショップでは機械がいとも簡単にタイヤを外してくれますが、自分でやるときはそうもいきません、特にアルミホイールにタイヤレバーなどを掛けるとリムに傷が付いてしまいます。

  • その点テッチンホイールの場合比較的傷も付きにくいですね、その昔には自分でパンク修理もやった経験があるので何とかなるだろうとトライしてみました。

  • 今使っているワイヤースポークホイールは買ったときにスポークの張りにムラがあったので調整しましたが、そのためスポークの付け根をシールしているシリコンシーラントが切れてエアー漏れを起こしたので急遽カーショップにタイヤの脱着をお願いに行ったのですが、ワイヤースポークホイールと言っただけで嫌がられたので、それも自分でトライするきっかけの一つです。

  • 買ったホイールに付いていた中古タイヤもチ摩耗限度になり、よく滑るようになってきたのでボチボチ交換時と、ヤフオクで買った同じく中古ですが少しはましなタイヤに交換することにしました。

  • 以下、そのタイヤの取替手順です、皆さん自身で作業されることはまず無いとは思いますが自分でやるときはどうするのか知識として知っておくのも悪くはありません、ご参考までにご覧下さい。

  • 作業をしながら撮った写真なので思うようなショットが撮れてなくてちょっと判り辛い面がありますがご容赦下さい。

  • ビード落としの準備

    • まずホイールからタイヤのビードを外さなければいけません。
    • タイヤのバルブを外してエアーを全部抜いてしまいます。
    • この写真はビード外しと言う工具を使っています、一寸小さくてビードの一寸手前しか押さえる事が出来なかったのですが少しは役に立ちました。
    • これがないとタイヤの上で人間の体重を掛けて踊り歩いてもなかなかビードは外れません。
    ビードを落としている状態

    • タイヤのビードが一寸はずれてきました、ホイール側のシリコンシーラントでシールした部分が見えてきています。
    ビードが外れたところ

    • 全周に渡ってビードを外せました。
    • こちらの面からタイヤを外して行きます。
    タイヤの取り外し

    • 次がホイールからの取り外しです、2本のタイヤレバーを使ってビードをリムの上にめくり上げます。
    ハブを取り外したところ

    • これは上の写真を反対側から見たところです。
    • ビードを外すポイントとしてはホイール側に残っているビード部分をリムの真ん中の一番細くなっている部分「ウェル」と言うそうですがここに落とし込むのがミソです。
    • そうすることによって外し代が出来てきてビードがリムを乗り越えることが出来ます。
    • 具体的にはタイヤに全体重を掛けて押さえつけながら反対側のビードを外して行きます。
    裏面側のビード落とし

    • 次は裏側ですがセンターキャップの部分が当たりますので傷を付けないように養生して作業します。
    • 作業の順番としては表側と同じ要領です。
    • ここのビードは裏側に外すのではなく表側に外します。
    裏面側のビードが外れたところ

    • まずビードだけリムから外します。
    • 次にタイヤを表向けます、写真は裏を向いたままですが。
    • ビードを表側に順番に外して行きます。
    • ポイントは先ほどと同じくタイヤレバーを掛けている反対側のビードをウェルに落とし込むことです。
    サイドウォール断面

    • これはタイヤのサイドウォール部分です、ビードに入っているスチールワイヤーを切ってしまうといとも簡単に手で引き裂けます!
    サイドウォール断面拡大

    • これが引き裂いた部分の拡大です、こんなに薄いのですねぇ、厚みとしては6mmくらいしかありません。
    • サイドウォールにダメージを受けると修理できないと言うのがこれで実感できました。
    取り外した廃棄タイヤ

    • これらが外し終わったタイヤです、あとはスクラップ処分です。
    ビードワックス

    • タイヤを装着するときにショップでも付けていますがビードワックスのアマチュア用です。
    ビードワックス拡大

    • これは拡大写真です。
    取り替えタイヤのビードワックス塗布

    • タイヤのビード部分に付属のスポンジで塗って行きます。
    • これが有ると、無いでは後々の作業が天と地ほどの違いが出てきます。
    • 塗っているとリムに滑り込むように入ってくれます。
    • 取り説によるとタイヤには悪影響が無いとなっていましたが真偽のほどは判りません、でも今のところ何もでていません。
    タイヤ装着前

    • 取付は今度は裏面側を先にホイールにセットします。
    • 古いタイヤでバルブ位置のマークがないか消えている場合は仕方がないですがマークが付いている場合はマークをバルブの位置に合わせます。
    • この写真のように斜めにセットし体重を掛けるとかなり挿入できます。
    裏面側より装着

    • あとはタイヤレバーを使ってビードを入れていきます。
    裏面側取付完了

    • 裏面側がセットできたら次は表側です、タイヤレバーでリムにビードを引っかけて行きます。
    表側取付状況

    • ビードを順番にリムに押し込んで行きます。
    表側取付状況2

    • ここまで来ればあと少しです。
    取付完了

    • タイヤをセットできました。
    • 外すときもそうですが取り付けるときにもビードを傷つけないように十分注意します。
    • ここを傷めるとエアー漏れなど致命的なダメージを与える恐れがあります。
    エアー注入
    • 次にいよいよエアーを入れます。
    • この場合中のバルブはまだ入れずにエアーを入れます。
    • ビードとリムの間には隙間が有りますが、そこからのエアーが洩れる量より供給量が少なければタイヤを膨らます事が出来ません。
    • そのため洩れる量以上にエアーを供給する必要があります、でないと何時までもタイヤが脹らまずビードをリムに密着させることが出来ません。
    • バルブを付けていると大きな抵抗になり漏れ量以上のエアーを供給できないので外しておくのです。
    タイヤ取付完了状況

    • 0.5キロ位の圧力になるとタイヤがジワーと膨らんできてビードがリムに密着します、裏側は圧巻で見ているとこれもジワーとビードが動いてきて次の瞬間パコーンとビードがリムに密着します。
    • バルブを付けて正規の圧力まで加圧します、タイヤの外観の異常や漏れがないかチェックしてセンターキャップを取り付けて完成です。
    センターマーク&取付金具

    • このホイルを買ったときにはセンターキャップにジャガーマークが付いていませんでした。
    • 掲示板でお話ししていたところ「たけだ」様より頂けることになり早速送っていただいたのですが若干タイプが異なっていました。
    • 後に取付用のピンがあったり外径が一寸大きかったりとしましたがそこはお手のもの、少々の加工は全く問題有りません。
    • 加工が出来て早速取り付けましたがやはり様になります、「たけだ」さま有り難う御座いました。
    センターマーク取付部拡大

    • 私のホイールはこの写真のような構造になっています、丸いお団子のような物はスポークの端っこです。
    • その上の外周に少し見難いのですが出っ張りがあり黒いバーをそこに引っかけ後からビスでキャップを締め付けます。

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