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【サイドブレーキの分解手入れ】

・H18.4 写真3枚追加
サイドブレーキ全景1

・2001年の9月にブレーキ回りの大リフレッシュを行いリヤーのブレーキディスク交換などを行いました。

・サイドブレーキも普段見えない状態なのでどうなっているのか確認を兼ねて分解手入れを行いました。

・リアーのブレーキキャリパーにサイドブレーキユニットを仮付けした状態です。

サイドブレーキ全景2

・これはリアーのブレーキキャリパーとサイドブレーキユニットを内側から見たところです。

・普段全く掃除の出来ないところなのでブレーキダスト他で汚れ放題です。

サイドブレーキユニット

・右上2箇所のマウントボルトを支点に左側のL字型をしたスライドキャリパーがテコの原理でブレーキパッドをディスクに押しつけます。

サイドブレーキユニット分解状況

・各ブロック毎に分解したところです。

・左のブレーキキャリパーにブレーキパッドが付きます、左は手入れ後、右は手入れ前の状態です。

・左のパッドは上が付いていたもの、下が新品です。

キャリパー全景

・キャリパーとブレーキパッドの取付ですがパッドの金具をキャリパーから突き出ているおへそに差し込み、裏からナットで締め付けます。

スライドキャリパー内部1

・スライドキャリパーの内部です。

・内部の構造は至って簡単でスプリングとバネのフックが付いています。

・ちょっと見難いですがこのフックがミソです。

・右側に見える穴からキャリパーを引っ張るボルトが入ってきますが軸方向に切り欠きのあるナットが付いていて、ブレーキレバーを引っ張ったときにこのフックが上下運動をするようになっています。

スライドキャリパー内部2

・その結果ある程度以上パッドが摩耗するとこのストロークが大きくなり、軸方向に切り欠きの有るナットを回転させてネジを締め上げ、パッドとディスクのクリアランスを調整します。

・何ともユニークなメカニズムでサイドブレーキの遊びはこれによって自動調整されるのです。

・もう少し詳しい写真が撮れていれば一目見ていただいただけで原理が良く判るのですが申し訳有りません。
自動コマ送り装置作動前

・H18.4 追加

・コマ送りの動きをご覧下さい。

・コマを送る前の状態です、サイドブレーキのレバーはコマの左奥を支点として手前にスライドします。

・その結果レバーに取り付けられているU字型のスプリングが左側にスライドします。

・コマとそのすぐ右にある丸棒との間隔に注目してください、次に写真と比べると良く分かります。
自動コマ送り装置作動中

・H18.4 追加

・コマは自体は左右には動きません、サイドブレーキのレバーが左奥の支点を基準に動いたのでU字型のスプリングも左に動きます、その結果スプリングの先がコマを乗り越えます。

・サイドブレーキのレバーを戻せばこのU字型のスプリングもレバーと一緒に右へ移動してコマを送りネジを締め付ける方向、つまりギャップを自動的に調整します。

サイドブレーキユニット組立完了

・サイドブレーキユニットの組立が出来ました。

・でも何時まで綺麗なんでしょうね、フロントのホイールの汚れ具合を見ると一寸走ればまた真っ黒状態なんでしょうね。

サイドブレーキパッド

・新品のサイドブレーキパッドです。

・考えてみればサイドブレーキなど駐車するときに使うだけで減ることがないのですね、引きずったり何かしていない限り。

・結局パッドは交換せずに流用しました。
リトラクションレバー部拡大

・H18.4 追加
  • リトラクションレバー部の拡大です。
    (この写真はダミーのキャリパーに付けていますので回り止めはセットしていません)

  • 組み立て時の要領を下記にまとめてみました、メンテの参考にしてください。
サイドブレーキ組み立て要領

  • ダミーのキャリパーにサイドブレーキ1式を取り付けます、私はたまたま中古キャリパーを持っていましたが無い場合はリトラクションレバーの取付穴を参考にあり合わせの厚めの鉄板などにピボットボルトを差し込める穴を2個開けて取り付けると上手く行きます。

  • リトラクションレバーのフォークに力が掛からない状態でフォークが自然に収まるようにパッドのクリアランスとフォークの開きを調整します。

  • パッドのクリアランスは調整ボルトの頭にある割ピンを抜いてドライバーで回して調整します、調整後は割ピンを元通りに取り付けます。

  • リトラクションレバーはブレーキディスクとのクリアランスが左右ほぼ同じになるようにペンチなどで挟んで整形します、実際にはほぼ左右対称にすればOKでしょう。

  • マニュアルによるとこの状態でパッド間のクリアランスはおよそ19ミリにセットします。

  • 調整が終わればダミーのキャリパーからブレーキユニットを外し車のブレーキキャリパー本体に取付けます、この時不用意にオペレーティングレバーを動かしてパッドのクリアランスを変えないように注意します、変えてしまうとこの後の作業がスムーズに行きません、また外してクリアランスの調整が必要になります。

  • ピボットボルトに回り止めとリトラクションレバーを通した状態で、ボルトの先端をキャリパーを通してパッドホルダー側に少しだけ入れます、フォークが上下に有る程度自由に動けるようにしておきます。

  • リトラクションレバーのボルト側を持ち上げた状態でフォークの先をパッド側の嵌合穴に左右とも差し込みます、赤丸で囲んだ部分をよくご覧下さい、ボルト側を持ち上げた状態でやると割と上手く先端が入り込みます。

  • フォークの先端が抜けないように手で押さえたままボルトを締め込めばすんなり収まります、この写真のようになればOKです、こうなっていないとパッドの戻りが悪くて走行中に引きずりを起こしパッドの早期摩耗につながります。

  • あとはオペレーティングレバーを手でスイングさせるとカチカチと言いながらコマを送って締め上げてくれます、キャリパーの後から手を回すとパッドとディスクの部分をさわれますので締め付けの動きを確認できます。

  • フォークは自然に曲がって上手く収まります。

  • コマが送られなくなるまで締め上げると完了です、オペレーティングレバーを手で動かしただけでタイヤは回せないくらいブレーキが効けば完璧です。

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