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【フロントブッシュ異音点検】


  • 車が古くなってくるとあちらこちらから異音が出てくるのは当然かも知れません。
  • しかしきっちりメンテすれば猫足で優雅な走りを満喫できます。
  • いろいろな異音も克服してきました、フロントサスペンションのロアーボールジョイントが干渉していたりコイルスプリングが擦れていたりとか。
  • でもまたまたフロント足回りからのギシギシと言う異音に悩まされていました。

  • 何度も下に潜ってあちらこちらと点検しましたが一向にそれらしきところが見あたりません。
  • 走行中も窓を開けて音の方向を定めようとするのですがある時はフロント左からある時はエンジン後部辺りからある時はミッションマウント辺りからとてんでバラバラです、これが異音の調査の難しいところなんですね。
  • 運転席に座っていても耳の微妙な位置の違いで聞こえてくる方向が変わるのです、運転しながらなのでなおさらわかりにくくて誤診の元になります。
  • 出来れば詳しいメカニックの方に同乗してもらって調査するのが一番です。

  • 今回も一度はミッションマウントかと思い分解してみたのですが異常はありません、もっともセンターバッファーのゴムが少し伸びていたのでついでに交換をしておきました。
  • こうなれば文明の利器!を使わざるを得ません、異音チェック用としてサウンドスコープなる物が市販されておりこれをもっているのですね(^^;
  • だったらさっさと使えばとお思いでしょうが原因がすぐに判ればいいのですが長丁場になったとき、当然雨降りもマイクを付けたまま走ることになりそうなので防水構造でないマイクのため躊躇していたのです。
  • またマイクを付ける場所も闇雲に付けても雲をつかむようなことになってもいけないのでどうしようか思案していたという次第です。

  • でまあ何度も走った結果異音の発信源はここらだろうと目星を付けマイクを付けて走ってみました。
    マイクの取付箇所は下記のとおりです。
    • フロント左アッパーアーム
    • フロント左ロアーアーム(フルクラムシャフト)
    • フロント左トーションバー
    • フロント左タイロッド
    • ミッションマウント
    • エンジン下部&ミッション連結プレート
  • 結論はじっくり考えたおかげで異音発生箇所が上手く特定できブッシュ交換で猫足復活、快適なドライブを楽しんでいます。
  • 今回はこの異音チェックの模様をまとめてみました。



  • まずはフロント左アッパーアームです。

  • マイクは写真のように大きな鰐口クリップの取っ手の部分に貼り付けてあります。

  • アンプで音を聞いてみると結構感度良く小さな音も聞こえます。

  • 足回りなので走行中に外れると大変です、針金でゆるまないように、また万一外れても脱落しないようにしておきます。

  • 走行中の異音はほとんど聞こえませんでした。


  • 2番目はフロント左ロアーアーム(フルクラムシャフト)です。

  • 結論から言うとここのブッシュが原因でした。

  • ブッシュが中で動きゴムと金属が擦れてギシギシ言っていたようです。

  • ここのブッシュ取替で異音はピタリと直りました。


  • 3番目はフロント左トーションバーです。

  • ここは異音は全く聞こえません。

  • ローリングするたびにブッシュと擦れる音がするのかなと思っていました。


  • 4番目はフロント左タイロッド。

  • ここからはギシギシ音が聞こえてきました。

  • 結果的にはロアーアームからタイロッドへ伝わってきた音が聞こえたのですね。

  • またハンドルを切るとシャーと言う凄い音が聞こえます。

  • パワステオイルが流れる音でした。


  • 5番目はミッションマウント。

  • ギヤー音からミッションがシフトして行く様子がよく分かります。


  • 最後はエンジン下部&ミッション連結プレートです。

  • マイクは6個なのでこれだけを選んでみました。

  • 聞こえる音はエンジンの音そのままです。

  • 結構やかましいですね(^^;


  • 写真では判りにくいですがそれぞれのマイクリードはエンジンルームに集合して左のAピラーから引き込みます。

  • フロント回りはエンジンルーム左前に集合させて上まで持ってきます。

  • 既設のヘッドライトその他の配線に沿わせて後ろまで持ってきます。

  • ラジエターヘッダータンクやエキゾーストの熱遮蔽などがありますのでリード線が当たらないよう適宜養生します。


  • ミッション関係はエンジン右側から上に上げエンジンの上を横断して左に持ってきて左足回りのマイクリードと合流です。

  • エンジンその他からの熱影響がないように適宜養生して配線します。


  • 集合した6本のマイクリードは左Aピラーから室内へ引き込みました。


  • 手前のつまみの付いた物がマイクアンプ&マイクセレクターで適宜チャンネルを切り替えて音を聞きます。

  • このアンプでスピーカーを鳴らすには一寸無理があるので外付けのアンプを使います。

  • ねずみ色の小さいBOXがスピーカー用のアンプで、右端がスピーカーです。

  • こういうセットで走りながらマイクを切り替えて音を聞きました。

  • これで十分異音の診断が出来ます。

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