- 1999年の5月、約45000kmの時点で一度フロント足周りのブッシュ類を交換しました。
- しかしアッパーのブッシュに一部錆が出てきていたり動きが何か渋いような気がしていました。
- フロントのサスペンションを触るときには必須のスプリングコンプレッサーなのですがジャガーオリジナルのお値段は何と6万円以上する高価なものです、とてもこんなものを買う余裕はありません、そこで潰れたパンタジャッキを何とか利用できないかと考えてネジ部だけにして試したところ何とか代用が出来、これで作業の目途が立ちました。
- 何時も部品を買うアメリカの XK's UNLIMITED さんに真っ赤なポリウレタンの強化ブッシュがあるのでオリジナルのブッシュに比べてちょっと高いのですがこれを一度使ってみることにし部品を手配しました。
- しかしブッシュを交換して正解でした、交換した当初はそう感じなかったのですがその後足の動きの滑らかさが体感できるようになりました。
- 曲がり角を曲がるときにスプリングが摺れて出る異音も同時に解消できて猫足を堪能しています。
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- その後の状況です、このコーナーはアッパーアームブッシュですがロアーアームブッシュもここに纏めて記載しております。
- 不具合の発端はアライメントの調整からです、測るたびに値が変わり何処に原因があるのかと調べてみるとブッシュに行き着きました。
- 結論は重いジャガーでは赤い綺麗なウレタンブッシュでは柔らかすぎて全く耐久性が有りませんでした、ブッシュによってはすり減って向こう側が見えている物もありました、トーションバーのリンクブッシュではメタルタッチしていました。
- 取り外したウレタンブッシュの写真をご覧頂くとよく判ると思いますが使い物になりません、わずか3年弱の使用でこの有様です、高いから良いとは限らないのですね。
- ブッシュにはグリースが付属しておりこれを塗って組み立てましたが駄目でした、途中で一度取り外して点検したところブッシュの摩耗が進んでいましたのでAアームに穴を開けてグリスニップルを付けブッシュにも油溝を付けて定期的にグリスアップしましたが取り外したブッシュを見る限りあまり効果がなかったようです。
- 結局フロントのアッパー&ロアーブッシュは全てオリジナルのブッシュに取替、アライメントの調整を行いましたがバッチリです。
- 見た目は綺麗で乗り心地も非常に良かったのに残念です。
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・フロントのサスペンションです。
・このスプリングが問題です、これさえ何とか圧縮できればブッシュの交換が出来ます。
・ジャガーの場合コイルスプリ ングの内部を貫通して圧縮するタイプのスプリングコンプレッサーが必要です。
・前書きでも書きましたが潰れたパンタジャッキを応用しました。
・市販品のようにコイルの外側から圧縮するようなタイプのものは使えません。
・但しアッパーAアームの場合はしっかりしたジャッキなどでロアーAアームを支えてやれば作業は可能ですが万一のことを考えるとやはりスプリングコンプレッサーで圧縮しておくのがベターです、お奨めは出来ません。
・トーションバーのブッシュも交換しましたが赤い色が鮮やかですね。
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・アッパーAアームのボールジョイント部分を外したところです、アッパーAアームは前後それぞれ単独で作業できます。
・このボールジョイントの取付部にはキャスターアングル調整用のシムが入っていますので位置と枚数をしっかりとメモしておき元通り組み立てることです。
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・さあ、いよいよAアームの取り外しです。
・ここは何も難しくなく単にナットを緩めれば取り外しできます。
・ロアーAアームのように回り止めの割りピンなどはありません。
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・取り外した片側のAアームとワッシャー&ナット類です。
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・取り外したブッシュです。
・何やらいろいろと入っています。
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・Aアームのブッシュ側の状態です。
・潤滑が不十分だったようでグリースが切れ、錆まで発生しています。
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・Aアーム用のブッシュです。
・このように錆が付いています。
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・新しいポリウレタンのブッシュです、赤い色が鮮やかです。
・これでAアーム1箇所分です、都合4セット必要です。
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・Aアームを手入れしたあと新しいポリウレタンブッシュを取り付けたところです。
・潤滑および防錆のために付属のリチュームグリースをしっかりと塗っておきます。
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・出来上がったアッパーAアームを取り付けたところです。
・ポリウレタンブッシュの真ん中に入っているパイプはナットとワッシャーによりクロスメンバー側に固定され、その外側をブッシュとAアームが摺動します。
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・ポリウレタンブッシュ部分の拡大です。
・こうしてみるとこれも真っ赤な色が目にしみます。
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・残りのAアーム手入れ後のブッシュ部分拡大です。
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・アッパーのボールジョイントを取り付けますが、この時にキャスター調整用のシムを元通りに取り付けます。
・入れる位置を間違うとキャスターが変わりますので要注意です。
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・ボールジョイント取付部を上部から見たところです。
・この例では4枚のシムが入っていました。
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・キャスター調整用のシムです。
・こんな形をしたものが入っています。
・こちら側は4枚重ねて入っていました、反対側のシムの枚数も4枚でしたが2枚ずつ前後に分割して入ってました。
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・反対側のAアームです、こちらのシムはこのように前後に2枚ずつ入っています。
・作業としては非常に簡単です。
・あとはボールジョイントのようにグリースニップルが付いていないので定期的に様子を見てグリースを付けてやると良いように思います。
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その後の状況です、取り外したウレタンブッシュの写真を上げておきます。
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- アッパーAアーム&ロアーAアームのブッシュ1式です。
- 左から左のアッパー、左のロアー、右のロアー、右のアッパーブッシュだったと思います。
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- ブッシュの合わせ目にはV型の切り込みを入れグリスポケットにしましたがほとんど効果がなかった感じです。
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- コーナー部はすり減っておまけにひび割れしています。
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