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【フロントホイールアライメント(キャンバー角)調整】

  • 昨日今日始まったことではないのですがフロントタイヤの片減りが激しいのが気になっていました。

  • 外側はまだまだ山があるのですが内側は間もなくスリップサインに届こうと言うくらいになってきていました。

  • 車検の時にサイドスリップテストをやりますがこれはキャンバーとトーインがバランスしていれば車輪の横滑り、つまりサイドスリップが起きないのを確認しているだけです、一応サイドスリップテストは問題なかったのですが何故か偏摩耗してます。

  • しかしいくらなんでもこの減り方は一寸ひどいので無手勝流!のアライメント調整にチャレンジしてみました。

  • ホイールアライメントにはトー、キャンバー、キャスターがあります、トーとキャンバーは密接な関係にあって単独で触るのはよくないのですが今回はタイヤの内側の片減り状況から取り敢えずキャンバー角が大きくなるように調整してみました。

  • 後日タイヤの摩耗状況を見てトーの調整も行う予定です。

  • キャンバーとは判りやすい例がシャコタンにしている車のタイヤを前から見ると下の方が広くてカタカナのハの字になっていますが、これはネガティブキャンバーと言い通常は上の方が広いポジティブキャンバーにセットします。

  • 実際のやり方はフロントのアッパーアーム固定バーのボルトを緩め、クロスメンバーとの間に挟んであるシムの厚みを変えてとキャンバー角を変えます。

  • アッパーアームはフロントのクロスメンバーの内側にボルト止めしてあり、クロスメンバーとの間にはシム(実際には丸いワッシャー)を噛ましてあります、これを増減すればキャンバー角が変えられます。

  • シムを増やすとアッパーアームはエンジン側に引き寄せられるのでキャンバー角はネガティブ側に変化し、逆にシムを減らすとアッパーアームは外側に押し出されるのでキャンバー角はポジティブ側に大きくなります。

  • 本来なら現在のキャンバー角を測定していくらに変更するのか決めてからするべきなのでしょう、以前アライメントを計測して貰ったことがあるのですがその後サスペンションのブッシュやショックアブソーバーなどを交換しているので変わっている可能性があります。

  • 実際に分解してシムの厚みを見ると色々あります、従っていくらキャンバー角を決めても必要な厚みのシムが無いことにはどうもならないので取り敢えず今入っているシムを抜いてキャンバー角を大きくしてみました。

  • 作業自体は簡単なため写真も少ないですが要領が判って頂ければと思います。

偏摩耗の激しい左前輪タイヤ


  • 左前輪のタイヤですが写真のように内側が異常に摩耗しています。

  • 右前輪もほぼ同じ状況です。
左前輪アッパーAアーム取り外し状況


  • 前輪をジャッキアップしてウマを噛ませます。

  • ロアーのボールジョイント辺りにジャッキを掛けてウィシュボーンを持ち上げます。

  • こうするとアッパーアームにはコイルスプリングの力が掛からなくなりますので取付ボルトを緩めることが出来ます。
左前輪アッパーアーム固定ボルト取り外し


  • 左前輪のアッパーアームの固定ボルトを取り外したところです。

  • この写真と次の写真の拡大を見て頂くと判りやすいのですがアッパーアームの固定バーはクロスメンバーの向こう側にあります。

  • 固定バーとクロスメンバーの間にキャンバー角調整用のシム(平ワッシャー)を噛ませて固定しています。
右前輪アッパーアーム固定ボルト取り外し


  • 右前輪のアッパーアームの固定ボルトを取り外したところです。

  • こちら側はアッパーアームの固定バーを少し持ち上げています。

  • この構造からシムを抜けばキャンバー角はきつくなります、つまりタイヤの上側が外に広がります。
左前輪用シム


  • 左前輪用のシムと固定用のボルトとナットです、シムの厚さは下記のとおりでした。
      左後・写真上側 1.65 + 6.25 mm 各1枚
      左前・写真下側 1.65 + 6.25 mm 各1枚
  • 本来なら現在のキャンバー角を測定していくらに変更するのか決めてからするべきなんでしょう、でも測定器がない!
  • 幾らにすればいいのか判らなかったのですが取り敢えずタイヤを外側へ倒したかったので分厚い方を外してみました。
右前輪用シム

  • 右前輪用のシムと固定用のボルトとナットです、シムの厚さは下記のとおりです。
      右後・写真上側 3.35 mm 1枚
      右前・写真下側 0.80 + 2.35 mm 各1枚
  • 右はシムを全部抜き取りました。
  • 左右で抜いた値が違うのでどの程度の影響があるのか心配でしたが走行感は全く異常有りませんでした。
  • キャンバー角変更後の操縦感は曲がる時のハンドルが軽くなり曲がりやすくなったのと曲がったあとの直進復元性が強くなりました。

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